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弁護士の選び方

弁護士の選び方高次脳機能障害は、交通事故の後遺障害の中でも特殊で専門的なものと位置づけられています。後遺障害等級認定を行う損害保険料算出機構も、高次脳機能障害については高次脳機能障害専門部会を設置して特定事例として判断しています。

そのため、示談や訴訟を代理する弁護士も、高次脳機能障害についての正しい知識をもち、等級認定のための的確な資料を収集する必要があります。 また、より高い高次脳機能障害の等級認定を得るためには、高次脳機能障害のツボをわきまえた弁護士の協力のもと、日常生活についての詳細な報告書を作成するなど、きめ細かな主張・立証も行わなければなりません。

さらに、高次脳機能障害の場合、将来の介護費用など、患者さんの将来の生活についての費用について、説得的に主張していくことが求められます。そのためには、まずは、弁護士が、ご本人やご家族のご心配やご苦労を想像し、理解しようする努力をしなければなりません。

そのような観点から見た場合、交通事故、特に高次脳機能障害についての知識と経験と熱意を有する弁護士に示談を依頼することが望ましいのです。

では、そのような弁護士をどのように探したらいいか、となるとなかなか難しいのが現実かと思います。インターネットを利用するのもよいと思いますし、家族会などの地元の患者団体から誰かいい弁護士を紹介してもらうという方法もよいでしょう。

弁護士が患者さんの実情を知るためには、ご本人やご家族が何度か弁護士と面談することが大事です(患者さんご本人がたびたび法律事務所に来ることが、患者さんの心の平穏を害してしまわないかは、その都度慎重に判断すべきですが。)。弁護士も、面談を重ねることで、それぞれの患者さんやご家族の状況を把握し、適切なアドバイスができるからです。

ですから、もし地元の弁護士で高次脳機能障害の知識と経験を持ち、熱意をもって担当する人が見つかれば、お近くの弁護士に依頼されてもよいと思います。

もっとも、地元の弁護士で相性のあう人や高次脳機能障害に理解のある弁護士がいないような場合は、遠方でも高次脳機能障害に積極的に取り組んでいる弁護士に依頼された方がいい場合もあります。

いずれにしても、弁護士に依頼するに当たっては、その弁護士が高次脳機能障害を扱った経験があるかどうかについては確認してください。経験がない場合であっても、情熱があって、信頼できる弁護士であれば、経験不足を依頼者との二人三脚で乗り越えることは可能ですが、その場合は、依頼する側も知識の収集を怠らず、場合によっては弁護士をリードする覚悟と努力が必要になります(そのときに、このホームページの内容が少しでもお役に立てばうれしいです。)。

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